一般社団法人大阪代協

堺支部の活動報告

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第2回支部会・セミナー(クラファン)を開催しました

2023.06.30

2023年6月27日(火)午後5時から東京海上日動火災保険(株)堺支社にて支部会とセミナーを開催しました。
28名(会場18名、ZOOM10名のハイブリッド)が参加して情報交換を行いました。

隼田副会長(堺支部所属)より冒頭の挨拶で、大阪代協は「仲間づくり推進」を今年度の重点課題としている中、我が堺支部は早くも今年度の新入会員目標5店を達成できた、とうれしい報告がありました。

【理事会報告】

庫内支部長と大西副支部長より6月21日開催の理事会報告が行われました。

審議事項(庫内支部長より)

1.8月LIVEステーション概要
2.代理店賠責セミナー実施要領
3.人材育成研修会参加者募集
4.大阪代協だよりPDF版コンテンツ

報告事項「重点取組み項目等」(大西副支部長より)

1.仲間づくり推進
2.日本代協アカデミー推進
3.委員オリエンテーション実施(6月8日)
4.支部活動費のあり方

詳細は、下記のリンクをご参照下さい。
6月理事会報告リンク入り口 

【各委員会報告】

・教育委員会 6月2日開催(西尾副委員長より報告)

1.コンサルセミナー運営について
→ 運営日7月13日・9月21日 運営スタッフを決定。

2.日本代協アカデミーについて
→ 4月1日に新システムに移行し、良いコンテンツも多数あるので会員に伝えていく
 事が重要。日本代協アカデミーポータルサイト リンク入り口

・事務局からの報告(大西副支部長より)

 政治連盟会費について下記のとおり説明があり協力の依頼がありました。

全国損害保険代理業政治連盟は、損害保険代理店と、保険業界の発展のために
  ●地震保険の改定
  ●銀行窓販の弊害防止措置の存続
  ●損害保険料控除の拡大
  ●郵政民営化に伴う保険販売拡大の防止
 などの実現に向けて、党派を超えて国会議員への政治活動を行っています。
 大阪代協では、正会員の皆様に広くご協力をお願いしています。
 会費はお一人年間1000円です(月にすれば84円ほど)

 

【セミナー開催】

第2部は、大村和彦氏を講師に迎え「中小企業で活用できるクラウドファンディングセミナー」を
テーマに支部セミナーを開催しました。

大村氏は、保険代理店の経歴もあり中小企業向けの営業を得意とされていました。現在は、クラウドファンディング事業の株式会社CAMPFIREの社外パートナーとしてご活躍されいます。

クラウドファンディングについて

クラウドファンディングとは、直訳ですがネット上で資金を集めることを言います。
日本でのクラウドファンディングは、2011年にREADYFOR社、CAMPFIRE社、2013年にMakuake社より始まり、現在、クラウドファンディングを扱う事業者は数百社以上もあるとのことです。
その中で売上高はCAMPFIRE社とMakuake社の2社で70%のシェアを占めています。
マーケットは年々伸びてはいますが、一般消費者の間での認知度はまだ20%弱と言われています。クラウドファンディングはSNSを活用して資金調達することが通常であり、一般家庭では日頃SNSを利用していない人が多いからと言われています。

クラウドファンディングは、大きく3つの種類があります。
1.寄付型 → 主に震災等の寄付集めに利用されます。
2.融資型 → 金融機関が貸付を行うためにクラウドファンディンを利用して資金調達します。
3.購入型 → 起案者が資金調達の目的で支援を求め、支援者に対しリターンをする仕組みです。

今回は、購入型について説明がありました。購入型とは、例えば「地域のイベントをしたい」とか「飲食店を始めたい」といった人(=起案者)が、ネットを通じて購入する人(=支援者)を募集することです。
ただし、支援者に何かのリターンがなければただの寄付となってしまうので、購入型では、支援者に対して品物かサービスのリターンを用意します。
例えば、飲食店を始めたいという起案者の場合、支援者が10,000円の支援して15,000円の食事券をリターンする。このように付加価値を付けることで資金調達をするもです。

クラウドファンディングは、目標金額・日程を決めて行います(例えば目標100万円を30日間で達成する)が、方法として2つあります。

1.ALL NOTHING → 期間内に目標金額が達成しなければ全額返金する。
2.ALL IN    → 期間内に目標金額が達成しなくても支援金を得る。

ALL NOTHINGは、クラウドファンディングにアップした商品が売れるかどうかをリサーチできるメリットがあります。
リサーチすることを目的に目標金額を少額に抑えて支援を募る企業や販売店もあるそうです。

クラウドファンディングとECサイトとの違い

次にECサイト(ネット販売)とクラウドファンディング購入型の違いを説明いただきました。
ECサイトでは、消費者はAmazonや楽天などで欲しい物を自ら探して買いにいきます。
一方、クラウドファンディングは、支援者はサイトを何かのキッカケがないと目にしないので、SNSや知人がやっているとか、メディアが取り上げた等のキッカケが必要であり、かつ興味を持ってもらわないとサイトに辿りつきません。辿り着いて共感して買ってもらえると、その支援者はSNS等で拡散して情報を広げてくれます。これが、クラウドファンディングの基本です。
また、クラウドファンディングで予約販売をすることで購入層のリサーチができ、かつWeb上に情報を残すことができます。予約の段階で目標達成をしているプロジェクトは様々なメディアが取り上げてくれることが多いのでさらに販売の拡大が期待できます。

クラウドファンディングの主な流れ

1.企画を考える
  → リターンを考えるのが重要ポイント
2.プロジェクトページ作成
  → トップ画像の見栄えが重要
3.クラウドファンディング事業者へ審査申し込み
  → 肖像権・著作権等の権利を要確認
4.審査通過
5.企画を公開   
6.企画を拡散
7.プロジェクト終了
8.リターンを送付

クラウドファンディングを成功させるために

■タイトル設定は、プロジェクトの顔になるのでターゲットが共感するキーワードを必ず入れる
■タイトルがSNS等で拡散されるのことが重要なので、文字数は30~40文字以内にする
「どこで」「誰が誰に」「何をどこまで達成・挑戦したいのか」「共感性はあるのか」
「こんなものがあればいいなと思えるか」「新規性はあるか」「オリジナリティはあるか」
を熟考して設定を行う
■支援者が共感を生むためには動画が重要である。
作成の方法としてして
・90秒(テレビショッピングのノウハウ)の「起承転結」の動画
  起=問題提起 承=見せれる未来 転=なぜなら 結=クロージング
・スマホで見ることを前提に作成
・重要なことは、必ずテロップを入れる
・スマホ画面3分の1の画面となるかをチェックする
■リターンについては、複数のパターンの設定が可能。金額は送料・消費税込みで設定する。
販売権のない他社商品をリターンとすることもできるが、他社商品の販売価格とかけ離れた金額設定はできません。リターンは、お得感を持ってもらえるような品物・サービスを設定するのが成功のキーポイントになります。

中小企業経営者・自営業者への情報提供に活用できる

クラウドファンディングを利用方法のひとつとして、物品販売と店舗オープン前のPRに活用できる。
クラウドファンディングを利用することで、オープン前に売上が立てることができます。
金融機関もクラウドファンディングのサイトを見ていてプロジェクトで支援者の達成状況を見て融資を申し出る銀行もあるとのこと。

今回のセミナーを受講し、中小企業の経営者や自営業者への情報提供としてクラウドファンディングの活用をおすすめしたいと思いました。

(記事:堺支部 大谷記者)

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