3支部合同セミナーを開催しました
10月25日(水)北大阪支部・船場支部・北摂支部の3支部合同セミナーを開催しました。会場は損保ジャパン大阪ビルの1階会議室をお借りしました。出席者は北大阪支部8名、船場支部10名、北摂支部14名、3支部以外の代協会員が9名、未加入者3名、保険会社12名の合計56名でした。
講師に株式会社スマレボの米澤忍社長をお迎えし、「ヒトモノカネがついてくる!~利き脳の見分け方と活かし方~」をテーマに90分間の講演を頂きました。米澤先生は一般社団法人行動コミュニケーション協会の大阪校校長も務められているそうで、「輝いて働けるステージを創造する」をミッションに活動されています。
セミナーの導入部では、組織の成功循環モデルについての解説がありました。循環の要素は4つあり、「関係」「思考」「行動」「結果」であり、これが好循環となるか悪循環となるかは、最初にどこを重視しスタートするかで決まるとのこと。ビジネスでは得てして「結果」を重視してしまうのですが、そうすると関係がギクシャクし、思考がマイナスに、行動が緩慢にとバッドサイクルに入ってしまうとのこと。組織にとって最初に重視すべきは「関係」であり、良好な関係を築きスタートすることで、思考と行動は健全で活発なものとなり、良い結果をもたらし、成功循環モデルが確立できるのです。
そこで問題となるのが、良い「関係」を築くためには、自分を知り、相手を知り、コミュニケーションを取り、尊重し高めあうということですが、この時に活かせるのが「脳の特性の違い」を知りコミュニケーションギャップを解消するという手法です。このメソッドは初めに人間を大きく4つのタイプに分けて考えるところから始まります。この診断が非常に簡単で面白いものです。腕の組み方と指の組み方で瞬時に分かるというものです。診断方法の資料写真を添付しましたので、是非皆さんもやってみて下さい。
4つのタイプの特徴を簡単に書いておきます。赤タイプは「勇」勇敢の勇。猪突猛進で情熱的。青タイプは「誠」誠実の誠。有言実行で計画的。黄タイプは「礼」礼節の礼。天真爛漫で献身的。緑タイプは「義」正義の義。初志貫徹で天才肌。当日の参加者の診断結果は「勇」12人、「誠」6人、「礼」21人、「義」16人となり、ここからは各タイプに分かれてのワークショップを交えながら講演が進んでいきました。
講師が「何%の可能性があれば実行しますか?」というような質問をいくつか、それぞれのタイプの人に順に聞いて行きました。その答えの後に、前方スクリーンに投影したスライドをめくって行くのですが、これが手品のように当たる当たる。会場はうんうんあるあると頷きながら大爆笑です。なお、4タイプの分布は今回の参加者では偏在しており、これはその集合体の性格によってよくあることのようですが、駅前で300人の通行人を対象に行った調査では、4つのタイプはほぼ25%となり、均等に分かれたとのことです。
ここまで、大変楽しく進んで来たセミナーですが、4つのタイプに分け、納得しただけでは分断に終わってしまいます。大事なのは、相手との違いを認識した上で協力して行くことです。「勇」「誠」「礼」「義」を真ん中で繋ぐもの、それが「仁」であると。これは新渡戸稲造の武士道の考え方なのだそうです。豊かに生きるための3ステップがセミナーの締め括りです。①自分を知る。②互いに支え合う。③与え続ける。「GIVER=仁=愛=利他の精神」ということで大拍手のうちに講演終了となりました。
(記事:北摂支部 辻副支部長)