一般社団法人大阪代協

南支部の活動報告

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10月度支部会(代理店を取り巻く環境の変化とその対応とは?)

2023.10.30

令和5年10月26日(木)16:00より第3回支部会を、東京海上日動藤井寺支社3F会議室にて19名参加で開催いたしました。

冒頭、『大阪代協とは』のスライドで代協の意義を確認し、その後西村支部長より挨拶があり、「先日、日本代協全国会長懇談会に参加させていただき、支部の良さが認められたことを素直にうれしく思う。今後も引き続き、会員の皆さんには支部会行事出欠の早めの回答等でご協力いただき、企画面、事務面の両面で盛り上げていきたい」と述べました。

引き続き、本日出席の、南支部の全国会長懇談会出席の推薦者である、山中日本代協副会長に感想をいただきました。「“代協活動の基本は支部だ”という話はずっと以前からあったが、直接話を聞く機会は今までなかった。今回それを設けることができ、出席した会長の方々も、口々に『とても良い内容だった』と言っておられた。良質な支部運営に日頃から尽力いただいている支部会員の皆さんに感謝します。」と述べられました。

【宣伝告知の部】

<株式会社JCM>

続く宣伝告知の部では、日本代協の提携事業者であり、現在キャンペーンを展開中の株式会社JCMの永井悠樹氏より、自社の強みとメリットの紹介がありました。以下抜粋です。

【JCM社利用のメリット】

◆お客様から車買い取り・下取りの話題が出た際にJCM社を買い取り価格のセカンドオピニオンとして利用できる。
◆JCM社は、社団法人や都市銀行、生損保の各社が出資している国内唯一の自動車流通商社であり、安心して利用できる。
◆査定、引き取りや搬送、名義変更等の煩雑な手続きはJCM社が全て代行するので負担がない。
◆紹介時には買取り価格に応じて代理店への紹介料支払い制度もある。

等、一部抜粋しただけでも様々な利点がありました。

顧客への安心の提供のコンテンツの一つとして、積極的に利用したいと思いました。

<東京海上日動火災>

続いて東京海上日動火災 辻内雅理奈氏、秋田潤志氏より情報提供がありました。東京海上日動社では、中小企業支援に特化した無料のツール「ウェルビーイングナビ」を展開しています。
まず、従業員に71問のアンケートに回答いただき、その結果をまとめてフィードバックします。以下、見える化できるレポート項目の抜粋です。

〇いきいき度・エンゲージメント(職場の満足度と実態)
〇職場リスク(ハラスメント、事故発生可能性)
〇心の健康状態(悩み、不安) 

等、企業の抱える課題を見える化し、福利厚生推進のサポートするこのツールは多くの採用企業から好評の声が届いているとの事です。
環境が目まぐるしく変わる現代を乗り切るために、是非役立てていただきたいとアピールされました。

【勉強会の部】

勉強会の部では、㈱新日本保険新聞社代表取締役の今井進次郎氏が「損保代理店を取り巻く環境の変化とその対応」をテーマに講演を行いました。

新日本保険新聞社 今井社長

<目まぐるしい環境の変化>

同氏は、40年近い業界専門誌記者としての経験から、代理店を取り巻く環境は大きく「法による変化」、「保険会社との関係性の変化」があり、現在は「デジタル化による変化」があると指摘。1996年の保険業法改正をきっかけに、行政の軸足が保険会社から消費者へと変わり、同時に金融自由化に伴う競争激化によって、「車の両輪」であった保険会社と代理店の関係性が大きく崩れ、代理店に「自立」と「自律」が求められるようになったと述べました。またこの頃、新たに採用された代理店手数料ポイント制度は、規模・増収・品質によって代理店個々の手数料率が定まる制度であり、代理店の数が大きく減少した要因のひとつと考えられるとのことです。

<代理店に求められる対応>

そして、2016年に施行された改正保険業法は、「体制整備の創設」、「新しい募集制度の設置」、「顧客本位の業務運営の確立と定着」といった、これまでなかった代理店への直接的なものであり、現在に至っていると説明しました。また、デジタル化に関しては、新型コロナの拡大によって加速度的に進んでおり、今後保険会社は代理店に一層その活用を求める一方、顧客も代理店にDXの時代に即したサービス、CX(顧客体験)の提供を求めるようになるのは必然と指摘。代理店はそれを使いこなせるスキルをもって対応していかなければならないと述べました。そうした中、最近保険会社はQRコードやアプリを使って簡単に保険加入できるサービスを開発し・誘導することもしており、利便性を求める消費者がこれに定着した場合の、今後の代理店マーケットへの影響が気になると述べました。

<保険マーケットの動向>

チャネル面では、新型コロナ禍において通販型の自動車保険や生命保険が伸びていることを紹介し、今後、通販型保険に流れた契約者がアフターコロナとなった後に代理店扱いのお客さまとして戻ってくるかどうか注目しているとも述べました。また、別チャネルの動向にも触れ、とくに生保代理店が安定経営の観点から損保マーケットへの侵略を図ろうとしていると説明。すでに6年前に取組みを開始した、ある小規模生保代理店は火災保険や新種保険で2億円を超える挙績を上げ今なお右肩上がりで伸ばし続けていることを紹介しました。一方、自動車保険マーケットが縮小することに危機感を抱いた自動車整備工場がフランチャイズ形式で生保販売に力を入れているといった事例も話しました。

<今井氏はこう見た!生き残っていく代理店とは!?>

後半では、こうした変化に対して小規模代理店はどのように取り組んでいけばいいのか、同氏が取材してきた代理店の成功取組み例を説明しました。以下、実例です。

●今後の社会リスクを見据えたマーケットへアプローチする(サイバー保険などの新種保険や医療保険、相続対策としての生命保険)
●代理店に今ある資源をフル活用する 
●強みをもっと伸ばす
●お客さまに寄り添う
●BCPを策定する
●情報を発信し続ける
●オンラインの継続活用とDXに対応する
●士業と呼ばれる人をネットワーク化する
●自己投資を続ける

最後に同氏は、「過去の成功体験に固執せず、変化に対応できる代理店であってほしい。そして代協の仲間とともに情報を共有し合い、地域になくてはならない代理店になってこの難局を乗り越えてほしい」と結びました。

【議事の部~懇親会へ】

勉強会の後は理事会・委員会報告を行いました。

今回も、西村支部長作成の議事録を基に情報を共有しました。こういった「支部会員に少しでもわかりやすく」という気遣いと行動も、全国注目の支部たる一因だと感じました。

支部会の後は恒例の懇親会。いつも通りパッと盛り上がり、皆晴れ晴れした顔でお開きとなりました。

次回の支部会は11月30日(木)、ぜひ足をお運びください!

(記事:南支部 田中記者)

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