1月支部会≪ChatGPTの上手な使い方を学ぼう≫
2025年1月23日(木)16:00より第7回支部会を、東京海上日動 藤井寺支社3階会議室にて25名(オブザーブ参加含む)で開催いたしました。
冒頭、『大阪代協とは』のスライドで代協の意義を確認し、その後西村支部長より挨拶があり、「本日は久しぶりの方も含めたくさんの会員にご参加いただいてうれしく思う。勉強会では生成AIを扱う。これからの業務に役立つ知識をたくさん持ち帰ってほしい。」と述べました。
【宣伝告知の部】
<株式会社はなまる>
続く宣伝告知の部では、株式会社はなまる 山中 蔵以(やまなか くらも)氏、山本 順真(やまもと かずま)氏より、自社セールスポイントの紹介がありました。
車買い取りのソコカラ(元サッカー日本代表の本田圭佑選手を起用したCMでお馴染み)の運営会社である同社と大阪代協との提携は2024年11月から始まっています。
昨年度の売上高は約400億円、取扱台数は約9万台と、業界イチの規模で事業を展開されています。
■全国に支店が25か所あり、遠方での事故時でも現地対応可能なので、輸送コストが抑えられる。
■ディーラーの買い取り査定では金額のつかない中古車や、車両保険未加入で要廃車の事故車等でも買い取り可能。たくさんのお客様に大変喜ばれている。
・・・等、実際の買い取り・商談事例の資料を基に説明されました。
査定希望の際等、詳細は<リンク先>よりご確認下さい。お客様への“価値の提供”の一環として役立ててほしいとアピールされました。
【勉強会の部】
続く勉強会の部は『AIとChatGPTを活用した保険代理店業務の効率化』をテーマに行いました。今回の担当は前田誠治会員と松村典明会員。講師にCount Lead合同会社 代表取締役 福井大介氏をお迎えしました。
福井氏はこれまでに数多くのWeb関連事業を手掛けられています。2020年11月に法人化し、2022年の生成AI ChatGPTの登場をきっかけに、
・ChatGPTプラグイン開発(元のソフトやアプリに新しい機能を後から追加する仕組みを作る事)
・ChatGPT API開発(他のアプリとデータや機能をやり取りできる仕組みを作る事)
にいち早く着手されています。
本日はChatGPTと生成AIの活用について、AIの基本的な理解と業務での活用方法について、実演を交えてお話いただきました。
今更聞けない(^^;)、そもそもChatGPTって何?
今更ですが、ChatGPTとは何でしょうか?以下、大まかな特徴です。
・ChatGPTはオープンAI社が開発した対話型生成AIである。
・生成AIは文字、画像、映像、音楽などを生成する能力を持つ。
・ChatGPTはユーザーの意図を理解し、自然言語で返答する。
・Google検索を始めとする検索エンジンは、ユーザー指定のワードから情報を【探す】エンジン。対して、ChatGPTは情報を生成し、ユーザーの言葉の意図を【理解して、返す】ことが出来る。
・ChatGPTには無料プランと有料プランがあり、有料プランではより高度な機能が提供されるが、無料プランでも多くの機能が利用可能。
AIの進化と、それに伴う倫理と責任
従来のAIは単に人間の言葉を理解し会話するだけでしたが、ChatGPTのようなAIは、状況に応じた適切な文章を生成する能力を持つようになりました。これによりAIは従来の検索や情報収集を超えて、より深い理解を伴うタスクを遂行できるようになり、理解力が向上することで、IT業界をはじめとする多くの業界で仕事の幅が広がるという好循環を生み出しています。
AIの能力が向上する反面で、福井氏は「最近のAIはとても賢く、様々なことに対応することが出来るくらいのレベルになっている。だからこそ、AIに任せるべきかどうかの判断が重要となる。出来るかどうかだけで判断するのは危険であり、特に命に関わる情報をAIに相談することの是非については慎重な議論が必要である。」とも述べられました。
AIの活用方法と質問のコツ
ここからはChatGPTの活用方法を、実際に入力しながらレクチャーしていただきました。
ビジネスシーンでの活用
ビジネスシーンでの代表的な利用方法として、以下のように使われています。
・メール文面の作成・・・「顧客に送るメールの文例を教えて」→即時にプロっぽい文面を作成。
・クレーム対応の練習・・・「こんなクレームの場合どう対応すればいい?」→具体例を提示。
・・・等、情報の検索や提案書の作成を効率的に行うことが出来ます。
また、情報管理には細心の注意を払うことが大前提ですが、AIと顧客情報等のデータベースを連携させることでAIが自動で読み取り、それを加味したスケジュールや提案内容を提示する事が可能で、日々の業務においての手助けとして利用することも可能です。
日常でのAIの活用方法
ビジネスシーンだけに限らず、AIはプログラミングの知識がなくても、
『今日の晩御飯の料理のメニューのアイデアを知りたい』
『週末××に行くけどおすすめの店や観光スポット教えて』
・・・等、質問することで日常生活でのアイデア出しにも役立ちます。
とはいえすべて鵜呑みにするのはNGです。例えばメールを作成させて返ってきた文面をノールックでそのまま右から左で先方に送るのではなく、あくまで6割程度の出来と考えて、最後の仕上げは人間がするなど、自身のアイデアの深堀、補助程度に使うというスタンスが大切だと述べられました。
独自の知識を与えてみよう!
AIに質問する際は、“具体的でロジカルな情報=独自の知識”を与えることで、より正確な回答を得ることができます。今回は一例としてChatGPTに賠償保険や自動車保険の約款を読み込ませ、
【○○特約が適用できるケースを教えて】→約款の内容を読み解き返答→【全然わからない。もっと簡単に】→さらにかみ砕いて返答・・・の流れを実演していただきました。速さや滑らかさ、分かりやすさは正直想像を超えていて、その回答は一般的な解釈として有無責の判断をする上での知識として十分参考になるレベルだと感じました。読み込ませられる情報量には有料版と無料版で差があり、「こんなシステム(有料版。月額20$~とのこと。)がオフィスに欲しいなあ!」と内心強く思いました。
とはいえ!最後はやはり“人が手綱を握る”事を忘れてはなりませんね。福井氏も、“どこまでをさせるのか”という線引きが大切だと講義中何度もおっしゃっていました。
その後は質疑応答の時間となり、私たちの好奇心は尽きず、時間いっぱいまでお答えいただきました。
新しい知識を目の当たりにし、あっという間に過ぎたとても有意義な時間でした。AIの導入に興味がある場合、まずは無料で相談可能との事です<リンク先>。本日はありがとうございました!!
余談ですが、今回は生成AIの利用がテーマという事で、PLAUD NOTEのボイスレコーダーのAI要約機能を使い、録音した音声データを基にAIが作成した議事録を基に記事を作成しました(50%程度引用しています)。誤字だらけのトンチンカンな文字起こしではなく、最初から的確に要約された内容にまとめられていてびっくりしましたΣ(´∀`;)。いやはや、世の中進んでますね。
【議事の部~懇親会へ】
勉強会の後は理事会・委員会報告を行いました。
今回も、西村支部長作成の資料を基に情報を共有しました。
支部会の後は恒例の懇親会。おいしい鍋料理とお酒を堪能しました(笑)
次回支部会は、2月27日(木)の、支部会+支部総会です。
今期の締めくくりに皆で集ってまた有意義な時間を過ごしましょう!
(記事:南支部 田中記者)