Webセミナー「保険代理店におけるデジタル戦略」を開催しました

　2020年12月18日（金）13：30から、東支部会員を対象にWeb会議システム（zoom）を用いて「保険代理店におけるデジタル戦略」セミナーを開催しました。
　師走のご多用の中ではございましたが、市場環境や競合先の概況など、これからの代理店経営において成長を続けていくためには必要な知識という事もあり、東支部会員28名の方にご参加いただきました。

　講師には、長らくパナソニック保険サービス株式会社において責任者をお勤めになり、デジタル戦略と保険代理店業務の双方に精通された足立利史様をお迎えして約１時間にわたり熱のこもったご講演をいただきました。

　 第一章では、インターネット等のネットワーク利用環境変化について言及頂き、スマートフォンの普及率がパソコンを抜いた点や、これまで電子メールの送受信のみがトップだったインターネット環境の利用目的が情報検索やTwitterやFacebookといったSNSの利用、動画サイトの利用率が増えている点など、具体例を用いてご紹介頂きました。また、世界に目を向けるとGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)の伸長は目覚ましく、Amazonの売上高はトヨタ自動車に匹敵し、GAFAにMicrosoft社を加えた5社の時価総額が東証一部上場企業の時価総額と同等という事実や、国内ではYahoo!や電子決済事業で急伸しているPayPayなどを傘下にしているZホールディングスや、楽天グループ、LINEの事業概要についても知る事ができ、確実にデジタルイノベーションは起こっていると実感する事ができました。

　第二章では、一段階足元に目を向け、保険業界のデジタル戦略をご説明頂き、メガ損保３社や日本で展開しているInsurtech企業等新興企業のビジネスモデルを詳しく伺う事ができました。身近な部分では同じ保険代理店である全国展開来店型ショップではオンライン相談件数がコロナ禍で2万件を超えた点をご紹介頂き、オンライン面談のニーズを改めて感じ、デジタル戦略は保険代理店の喫緊の課題という認識をしました。

　第三章では、我々代理店におけるデジタル戦略についてご説明頂き、DX(Digital Transformation)とは、単にデジタル環境を整えたり、デジタル技術を取り入れたりする事だけを指すのではなく、デジタル技術を用いて経営効果を得る事を指している点は印象に残りました。そういった考えに基づいてデジタル戦略を考えるポイントを踏まえ、第四章では具体的なDXの取組をご披露頂きました。 各代理店の形態、規模等によってデジタル化のスタイルは異なりますが、不可避と位置づけ継続的な情報提供を企画していきます。
（記事：東支部　宮坂支部長）