一般社団法人大阪代協

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2022年 山中会長年頭所感

2022.01.01

 あけましておめでとうございます。
 未曽有のパンデミックに翻弄され続けついに3年目を迎えることとなりました。
 今年こそはあちらこちらに笑顔が溢れる平和で安心な1年となることを心から願っております。

 今後我が国は未経験の構造変化を迎えることになります。「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の進展により生産・消費のあり方も大きく変わるため、現在の延長線上に明確な未来を描きにくい環境であることは間違いないでしょう。

 世の中全体が急スピードで変化するわけですから、変化への迅速で柔軟な対応を避けて通ることはできず、この点は代理店も保険会社も同じ認識であると思います。社会全体の流れには常に感覚を研ぎ澄まし、敏感かつ冷静に対応する必要があります。しかし、この怒涛のようなDXの進行は、ある意味私たち代理店にとってフォローの環境ではないのか、と最近考えるようになりました。

 新型ウイルスが猛威を振るう中、私たち代協の活動もWeb一辺倒となり、直接顔を合わせて語り合う環境が奪われました。それでも活動を止めるわけには行かず、なんとか皆で知恵を絞り、懸命にデジタルと格闘し、利便性を含めWebの様々なメリットについて享受するに至りました。そのような中で、昨年終盤、感染状況が落ち着きを見せ始め、それまで1年以上会えなかった仲間とマスク越しとは言えようやく対面することができました。顔を見合わせて、ひとこと言葉を交わした瞬間、私の胸の内に何とも言えない暖かい気持ちが喜びとともに湧き上がってきたことを忘れることができません。
やはり「人」が持つパワーは凄いのだという事を思い知りました。

 私は常々代協が活動する大儀について申し上げています。「お客様は信頼できる募集人を介して保険に入った方が安心し満足度が高い」、お客様は保険のプロである募集人の親身なコンサルティングを受けて納得する内容で加入することを強く求めています。代協が、信頼できる保険代理店を存続・発展させるために活動するのは、お客様のため、世の中のためになっている、という事です。
 保険は、加入する人の想いや愛や夢が原点にあり、金融商品の中でも人間味が特に色濃く反映する分野です。私たちは、確かにデジタルには利便性や価格の面において劣勢に立たされるかもしれません、しかし私たちの、お客様を思い、寄り添い、血液の流れや体温を感じていただきながらお客様の人生に向き合うことの価値は、まさにプライスレスだと考えます。私は、それぞれの代理店の考え方、やり方次第で、このDXの荒波こそ、必ずやチャンスに変えることができると確信しています。

 しかしながら、世間から求められる「信頼できる募集人」像は常に変化し続けています。私たち自身も、様々な情報を集め、体制を整備し、ツールを駆使して進化し、研鑽して行かねばなりません。現状維持は後退に他なりません。思考を停止させ、努力を怠った瞬間にあっという間に置いていかれてしまいます。
 その意味でも代協の存在意義は益々重要であると考えています。代協は、経営や保険本業に役に立つ組織でなければならないと考えています。この1年も引き続き、会員の皆様のお役に立つ情報や仕組みをお伝えし、研鑽の場を提供して参る所存です。

 また、代協という組織自体も変化を恐れてはいけません。残念ながら未だに保険業界の中で代協の認知度は決して高いとは言えず、比較的年齢層が低い一般会員の皆様への代協価値の浸透は非常に大きな課題であると捉えています。世代、立場、業態、価値観の異なる様々な会員の皆様が集り、様々な情報や考え方に触れることが代協のメリットであり、組織の活性化、強化につながるのだと思います。

 2022年度の大阪代協のスローガンは「DX(代協トランスフォーメーション)大阪代協」を予定しています。保険業界の激しい変化に対応し、従来のやり方にとらわれず、会員の皆様、お客様や社会のニーズを基に、事業やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、文化・風土を変革し、保険代理店はもとより世の中にとって必要不可欠な存在意義を確立するために努力して参る所存です。

 この1年も会員の皆様と一緒になって新たなチャレンジをいたします。
 皆様のご理解とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 2022年 元旦

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