和泉支部総会・セミナー開催
3月3日(木)15時から和泉支部の総会をZoomで開催致しました。支部からの参加者は18名、安本副会長にオブザーブをいただき、総勢19名が参加しました。
支部長挨拶では、「新型コロナウィルスの感染拡大が皆様の身近に迫っています。年度末の追い込み時期であり、いろいろな方と対面する機会が増えると思います。充分注意して下さい。」と話がありました。
議事進行はスムーズに進み2021年度の活動報告・会計報告、2022年度の事業計画、役員選出が滞りなく承認されました。
支部総会に続き、支部セミナーでは、新日本保険新聞社の今井社長を講師にお招きし「損保代理店を取り巻く環境の変化とその対応」というテーマでお話を頂きました。
アナログからデジタル化(紙産業からの脱却)と新型コロナ発生後の課題対応と変化で通販型の伸展、損保代理店以外のチャネルの動向のお話を頂きました。
また、小規模代理店に求められる今後の対応で
①今後の社会リスクを見据えたマーケットのアプローチ
小規模代理店が大きな波に飲み込まれないためには業績アップが必須。そのためにはマーケット規模の縮小が予想される自動車保険に固執せず、ブルーオーシャンである新種保険マーケットに積極的に取り組むこと。今や生命保険の営業職員でさえサイバー保険等を企業にアプローチしている。新種保険は早い者勝ちである。また、既契約者には必ず生命保険販売を!とくに医療保険における先進医療特約は高保障(ほとんどの保険会社は2000万円限度)でありながら保険料が安く、また受診できる医療機関も多くなった。
②代理店に今ある資源をフル活用
新規顧客開拓よりも既契約者へアプローチする方が効率的かつ効果的である。なぜなら既契約者はあなたのファンであり、見込客である続けるから。顧客情報を分析し、必ず多種目販売を心がけること。
③強みをもっと伸ばす
この種の保険、この種の相談なら私にお任せといった強みをあなたの特徴としてお客様に積極的に発信すること。また、お客様にとって担当者が頻繁に変わるのは不安である。これに対して地元で長年活動し続ける代理店はすごい(自負できる)。契約時、更新時には「いつまでもお守りします。ご安心ください」のひと声を。
④お客様に寄り添う
代理店は契約時が満足度100%に陥りがち。一方、お客様は契約時が満足度100%ではない。LINE・SNSを活用し、定期的にお客様に情報提供することで常に身近な存在であることをお客様に感じさせることが大切。独身者、一人暮らしの人が多くなってきている中で、こうした取り組みは代理店の地域での存在意義を高める。
⑤BCPの策定
大規模災害時こそ必要な地域代理店、お客様を守るのは代理店の勤めである。災害時には代理店自身も被災者になり得るので、他地域代理店との連携しておくことも大切。
⑥情報を発信し続ける
③④などを含め、自代理店の特長や強みを発信し続けることが大切。そうすることで、お客様が第三者から相談を受けたとき、「それならあの代理店に」と紹介につながることもある。方法としては、自代理店のHPを立ち上げるのも1つの方法。HPは24時間、情報発信してくれる優れものである。情報誌の提供を行い、お客様との関係性を維持、強化している代理店もある。
⑦オンラインの導入
コロナ禍の影響で、お客様のオンラインによる面談がしやすくなった。代理店にとって、時間・費用面で高効率的、生産性の高い営業が可能になる。また、子供が小さい、介護者を抱えている、高齢な親と子供が離れて暮らしているなど、多様な面談ニーズに対応することができる。さらに、オンラインは地域に関係なくアプローチが可能である。
⑧士業と呼ばれる人をネットワーク化する
1代理店では解決できないお客様からの相談も、多種多様な士業をネットワーク化し、紹介機能を有することで、地元の相談ならあの代理店が頼りになる、いなければ困る存在に変わる。ネットワーク化は、1代理店だけでなく、複数代理店が協力し合い作ることもできる。お客様にとっても、代理店から紹介された士業であるならば安心してお任せすることができる。また、反対に士業からお客様を紹介されることもある。
⑨自己投資する
各業界団体に接してきた今井氏の経験から、優績者と呼ばれる保険営業マンは知識やスキルの習得に貪欲であり、投資を惜しまない。結果としてこれらは、代理店業務だけで無く自分やお客様を豊かにする。
と9つの項目でお話頂きました。我々代理店は個々の強みを伸ばし、お客様に寄り添って情報を発信することが大事だと改めて気づかされました。
和泉支部としては、次年度も代理店の皆様の役に立つ情報をできる限りお届けして参ります。ひとりでも多くの方に活動に参加をいただき、勉強になる・役に立つ・交流できる、楽しい和泉支部にしていきたいと思います。
2022年度もどうぞよろしくお願いいたします。
(記事:和泉支部長 土原 繁男)