一般社団法人大阪代協

北摂支部の活動報告

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オープンセミナーをリアルで開催しました

2022.10.24

 北摂支部オープンセミナーが10月21日(金)午後4時から大阪駅前第2ビル、イオンコンパス会議室で開催され、支部会員11名、他支部会員12名、保険会社や一般の方、合計48名が参加した。
「大切なものは目に見えない~幸せに生きる秘訣~」のタイトルで市立豊中病院総長、大阪大学名誉教授の吉川秀樹先生が講演された。
吉川先生は整形外科医として40年以上、骨再生医療、骨腫瘍の治療に従事されている。
そして医師として目に見える四肢の治療活動にあたりながら、外見だけではない、真の健康、幸福とは何かについて考えるようになったと話された。

 きっかけは30歳の時に担当した骨肉腫で入院していた9歳の少年だった。その少年は7歳で病気になり治療のため左足を大腿部から切断し、抗がん剤の影響で毛髪もなくなっていた。
それにもかかわらず病棟の中で医師、看護師を含めても誰より明るく幸せそうだった。少年は9歳でなくなったが、その時に人の幸せとなんだろう。幸せは人生の長さではないこと、目に見えることだけを考えていても面白くないと思い始めたそうだ。
 目に見えることは、例えば学歴、資格、地位、財産などで、他人と比較しがちだ。
一方、目に見えないものとしては、空気、心、いのち、雰囲気(会社、学校、国など)、音楽、善、神、仏、運、徳、縁などがある。これらは形がなく、わかりにくい。現代の我々は目に見えるものばかりを追求する傾向があるのではないかと話された。
2011年東日本大震災の時、テレビでニュースキャスターが避難している大人に「何が欲しいですか」と聞いていた。多くの大人たちは「水」「食べ物」「ガソリン」「家」などと答えていた。しかし、傍らにいた小学生に聞いたところ、なんと、「友達の命」と答えた。その答えを聞いて、愕然とした経験を語られた。

熱心に語られる 吉川先生

 続いて先生は、幸せになる方法について今までに書かれた書物を調べたところ、自分以外の人を幸せにすることだと書かれているものが多かったと述べられた。
また、幸せになる方法で一番簡単なことは笑顔だと語った。「笑う門には福来たる」という有名なことわざがある。笑うから幸せになるのであって、幸せだから笑うのではない。
笑う事の効果として次の3点を挙げられた。
・免疫力を高める効果があると研究でわかっている事
・笑うことで皮膚がたるみにくくなるアンチエイジング効果がある事
・表情筋を刺激すると脳に信号が送られ、セロトニンなどの幸福ホルモンが分泌される。
これは作り笑いでも同様の効果があることがわかっているそうです。
顔の表情を作る筋肉はたくさんある。笑うことで笑顔を作る筋肉が鍛えられ、年齢を重ねても衰えにくくなる。年を取ってから鍛えようとしても難しいので若いうちから鍛えた方がいいと呼びかけられた。

 自分が笑う。幸せになる。他人がまねる。幸せになる。それによって自分が幸せになる。自分がスタートしないと始まらない。そうして組織に笑顔のサイクルが始まると語られた。
「目に見えないものを大切に毎日笑顔で幸せに生きましょう」と締めくくられた。
(記事 北摂支部 落合記者)

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