５月度支部会（損サ・火災編！）

続いて三井住友海上　清水祐美氏より、注力している取り組みの紹介がありました。
三井住友海上社では法人・フリート向けのドライブレコーダー『F-ドラ』を提供しています。ケンウッド社と提携して作られた専用ドラレコと専用インカメラが危険運転挙動を検知し、アラートで知らせることで事故を未然に防止し、導入企業ではその前後で約１０％の事故削減効果が実証されています。

また全国の様々なドラレコ導入企業からの映像より収集されたデータを基にAI技術を用いて道路の損傷個所を高精度に検出しマップ上で「見える化」することで、地域住民が安心安全に暮らしていける【事故の少ない街づくり】に貢献する自治体向けサービス『ドラレコ・ロードマネージャー』を展開しています。こちらは数多くの賞を受賞しています。

このような活動を共に提供していけるような新しいつながりを増やす仲間づくりの活動を日々行っているので、ぜひアプローチさせて欲しい。と熱くPRされました。

【勉強会の部】

続く勉強会の部では『損害サービスについて～火災保険（地震保険）編～』を、テーマに行いました。今年度の勉強会は二人一組の担当制。記念すべき初回の担当は松村典明会員と川田副支部長でした。副題に「保険会社損害サービス部の最新の方針や取り組みを共有します！」と銘打ち、複数の保険会社の損害担当者に、我々代理店の現場目線での突っ込んだヒアリングを行った結果を発表されました。保険会社への質問（見出しのカッコ内）、回答の抜粋は以下の通り。

（最近の保険請求の傾向は？）
賃貸物件における住人退居後に判明した複数個所の破損請求（いわゆるメンテナンス破損請求）や、家財等の保険対応に味を占めた同一契約者からの複数回の請求など、その他偶然な破損事故が急増している。→ついに高額免責金額、機能的損害のない事故は払えないという対応に至った。

（査定、鑑定の目処について。明確な基準はあるの？）
鑑定人を派遣するポイントは
・漏水事故など、損害範囲が広範囲になる場合
・全焼案件は行く。
・○○円以上など、金額によって鑑定人を派遣させるという明確なルールはないが、損害額が１千万円を超える事故は派遣することが多い。
・社員決済枠については、明確な金額設定はない。

（修理業者の見積金額について。納得して認定しているの？）
世間で名の知れた、いわゆる大手業者の出してくる見積もりは・・・正直高い。が、世間一般的にはそのコストで認知されている裏返しでもあり、そもそも大手は保険会社からの減額の相談には応じてくれないので容認しやすい（せざるをえない）状況である。

（不正業者への対応は？）
不正業者に付け込ませない為、指定工務店制度の確立に動いている。修理業者紹介制度を設けている会社もあり、登録業者になるための審査はかなり厳しい。『広域災害時に保険会社からのオファーに優先して人員を割ける約束が出来るかどうか？』などがポイントになる。

・・・などなど、（表立って書けるような（笑））質問の一部抜粋だけでも盛沢山で、川田副支部長曰く、「そこは察してください(;´Д｀)」といったニュアンスの回答もあったのだとか。
事故時の保険対応という我々に身近なテーマに、「え！？俺ン時はこういう対応やったで！？」「そこはこういう解釈やろ！？」といった、歴戦のつわもの達の過去の経験からの熱い議論が行われ、あっという間に時間が過ぎました。担当制の勉強会が充実回からスタートしたことで、良い意味で皆へのプレッシャーになったと思います。いずれ自分にも回ってくるのですが・・・((((；ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ。

【議事の部】

支部会の締めとして、理事会・委員会報告が行われました。
南支部では、各会での討議内容を西村支部長が議事録にまとめ、それを支部会で配布する形式を採っています。これがとても見やすく、スムーズな情報共有に役立っています。面白そうな勉強会を企画、開催するだけでなく、こういったレジュメ等の資料にも配慮があるのは、南支部の良いところです。

支部会の後は懇親会へと向かい、大いに盛り上がりました。
最近はノーマスクの時間が増えてきてうれしいですね。とはいえ油断はできませんが、脱コロナが実感できた一日となりました。

次回支部会は６月２９日（木）、東京海上日動　藤井寺支社３Fにて行います。
まだ支部会に未参加、または久しぶりの会員の皆様、ぜひ一度ご参加ください。

（記事：南支部　田中記者）