1月度支部会(≪小規模事業者持続化補助金を知ろう≫)
令和6年1月25日(木)16:00より、第5回支部会を東京海上日動 藤井寺支社3階会議室にて16名参加で開催いたしました。
冒頭、『大阪代協とは』のスライドで代協の意義を確認し、その後西村支部長より挨拶があり、「今年は元旦に能登半島地震が発生し、保険代理店という我々の職業についてとても考えさせられる一年の始まりとなった。現状に留まらず、さらに色々学んでいく必要を感じた。その場として、支部会を良くしていきたい。」と述べました。
【宣伝告知の部】
<株式会社イチネン>
続く宣伝告知の部では、昨年より大阪代協との事業提携が始まった、株式会社イチネン 北野裕平氏、中野由麻氏より、事業内容と特長の紹介がありました。大阪代協では主に、カーリースを検討しているお客様への紹介を行います。以下抜粋です。
・最初の接点である紹介(要同行)の後は、発注、車両手配、回収管理まですべてイチネン社が行うので、紹介者である代理店には業務負担がない。
・エリア毎に専任の担当スタッフを配置し、充実のフォロー体制を敷いている。
・販売、紹介それぞれに件数に応じた手数料制度がある。
・リース導入により、車両管理業務のアウトソーシング、メンテナンスコストの定額化などのメリットを提供できる。
など、魅力あるコンテンツがたくさんありました。同社は業界トップの法定点検率(90%以上。一般的な同業他社は70%位)を誇ります。安全安心の環境を提供できるので、契約台数の大小を問わず声をかけてほしいとPRされました。
【勉強会の部】
続く勉強会の部は『採択率70%で最大200万円がもらえる!?小規模事業者持続化補助金の活用』をテーマに行いました。今回の担当は新田剛志副支部長。自身が代表取締役を勤める株式会社FPおとなの相談室では、保険代理店業の他にも様々な事業を展開されています。今回は自社事業の中から補助金コンサル業をピックアップし、保険販売とのつながり等を交えながら講義していただきました。
【補助金?給付金・支援金?】
補助金、給付金、支援金・・・よく耳にする言葉ですが、その違いは明確です。
(補助金)
事前に立案した事業計画を中小企業庁に採択される必要があります。それに基づいた事業投資に対して事後に給付され、返済は不要です。給付金に比べて難易度が高いのですが、非常時でなくても常に用意されているのがメリットです。
(給付金・支援金)
特定の要件(コロナウィルス流行当時の、営業継続困難など)を満たした状態で申請し、認定されると給付されます。返済不要な点は補助金と同様ですが、使用用途は不問と幅が広く、事後ではなく先に受け取れる等のメリットがあります。
【“小規模事業者持続化補助金”とは?】
数ある支援制度の中で今回取り上げている小規模事業者持続化補助金ですが、同社ではこれまで自他含めて手がけた事業計画により、総額1億1,000万円以上の補助金を獲得しています。
“小規模事業者”にカテゴライズされる事業者、補助率など特徴は下表の通り。
基本形は、①上限50万円②補助率は3分の2(75万円使って50万円返ってくるイメージ)というのが一番シンプルな形ですが、創業や事業承継など、他の条件を絡めて申請することで、200万円まで補助枠の上限を拡げることが出来ます。申請理由としては「設備投資・店舗改装して売り上げを伸ばしたい!」「従業員の賃金を引き上げたい!」などが多いそうです。以下補助金の対象となる経費、補助金獲得までのフロー表です。給付まで約7カ月の長丁場です。
【補助金獲得に必要なのは?】
事業拡大を目指す業者にとっては大変魅力のある当制度ですが、その補助金獲得への最初の一歩にして一番のハードルが、≪事業計画書の作成≫です。採択されるためには【小規模事業者が主体的に販路開拓に取り組み、生産性向上を達成することが出来る】と客観的に判断できる内容をきちんと盛り込まければならず、マーケティングの知識が少なからず必要になります。同社をはじめとした専門家の支援を効果的に利用し獲得に結び付けると良いでしょう。
とはいえ、当補助金の採択率は約7割だそうで、新田副支部長は「もらえる金額と、その申請にかかる立案、事務等の労力とを良く比較し検討することも大切だ」とも述べました。
【保険代理店ビジネスとの関連】
では、補助金申請のサポートを我々がした際に、本業の保険募集に繋がりそうなメリットは何でしょうか。新田副支部長は、以下のようなことが考えられるといいます。
・申請に必要な損益計算書、貸借対照表、決算書などを共有でき、後の生命保険提案に繋がりやすい。
・経営者の想い、夢といった深い話が聞けることで、持続的な関係構築が出来る。
・補助金で獲得した設備に保険をかける際に契約を獲得しやすい。
最後は新田副支部長の「このように、我々代理店にとっても顧客にとっても販路拡大のチャンスがある当補助金制度ですが、サポートできる立場になるまでにはそれ相応の経験が必要です。その第一歩として、まずは自身が補助金を活用するところから始めてみましょう」との言葉で結びとなりました。
その後は質疑応答の時間となり、たくさんの質問が時間いっぱいまで飛び交い、活発で良い勉強会となりました。
【議事の部~懇親会へ】
勉強会の後は理事会・委員会報告を行いました。
今回も、西村支部長作成の理事会報告資料を基に情報を共有しました。こういった丁寧な資料や進行など、快適で活気のある支部会を行えている、運営側への感謝を忘れてはいけませんね。
支部会の後は恒例の懇親会。おじさんたちがワイワイとおいしい鍋を囲みつつ、藤井寺の夜は更けていくのでした。
次回支部会・支部総会は、八尾市のカーライフサポートにて2月22日(木)16:00から行います。詳しい内容は後日お知らせいたします。
皆様、今乗りに乗っている南支部会にぜひご参加ください。
(記事:南支部 田中記者)