LIVEステーションを視聴しました!
2024年11月27日 東京海上パートナーズ会議室にてリアル参加9名・Web参加11名、合計20名で開催しました。まずは16時からスタートのLIVEステーションをみんなで視聴し損保業界改革の動向を確認しました。
1.金融審議会WG
日本代協と金融庁は引き続き良好な関係を維持できています。今回は有識者会議とは異なり、リアルに参加できているわけではありませんが、オブザーブ参加者として発言の機会も与えてもらえます。審議会では保険実務に長けているメンバーが少ないためか、日本代協には実務面での提言を求められています。審議会WGの主な論点は下記のとおりです。
◆大規模代理店の募集品質向上策
◆保険仲立人制度の活用促進
◆火災保険の赤字対策
◆企業内代理店のめざすべき姿
(1)企業内代理店
日本代協からは、特に、企業内代理店のあり方について、自立して真摯に取り組んでいる代理店も数多く存在する。このような真面目な代理店までもが整理対象になるような事が無いよう、強く申し入れを行っている。
「自己・特定の経過措置の廃止(種目限定、最大特定者で判定)」について、リスクコンサルティングできている自立した企業代理店の経営に悪影響を及ぼすことは本末転倒である。中小規模含めて、過剰な規制は避けなければならない、と意見具申し、WG内でオーソライズされつつある、と説明がありました。
(2)保険仲立人
保険仲立人が活動範囲を広げることで、企業巨大契約の自由度や保険料の弾力性は増す可能性はあるが、日本代協としては、企業契約に関わる問題のすべてが解決できるわけではないと提言し、委員の中で認知されつつある。損保協会を含め、業界としての足並みに配慮を行いながら注意深く対応している。
(3)比較推奨(ディーラーのテリ制)
いわゆる比較推奨販売における「ハ方式」は廃止されるであろう。その後の運用にあたっては実務に支障が生じないよう金融庁への慎重な検討を依頼している。この問題は、ディーラー代理店のみならず、乗合代理店に影響を及ぼす。
2.第三者検討委員会
損保協会長会社と有識者5名が参加。金融庁、日本代協、外国損保協会がリアルでオブザーブ参加。各保険会社は、WEBで参加している。
(1)代理店業務品質評議会(損保協会内)
◆損保協会内に存在していて、第三者としての要件は満たすのか?現在でもADRが同様の位置づけで運営されている。(ほかの金融機関も同様)
◆日本代協で管轄できないか?との意見もあるが、代理店全体からすると会員は一部に過ぎず、マンパワー的にも実務上困難である。
(2)評価指針案
◆生保協会の品質基準をベースにドラフトされている。日本代協から50件以上の意見具申(大阪代協16件+α)。12月には最終案が提示される予定であるが、内容はかなり変わるのではないか。代理店手数料との連動も予定されているが、評価については各社マターとなる(独禁法対応上)。
◆開催内容は、12月の会長懇談会で共有を予定しています。
(3)日本代協としての意見のベースにあるもの
◆保険会社と代理店が考える業務品質には一定の差が生じている。お客様からみれば、代理店に求める募集品質基準について、チャネルによる差はそれほどないはずだ。保険会社は、チャネルの特性を重視する方針を大きくは変えていない。
◆一方で、お客様からみれば保険会社も代理店も同じ商品供給側の存在であり、明確な区別はされていない。業界の問題解決には、この視点を忘れてはいけない。
3.全会員アンケート結果報告
9月30日に、大阪代協HPに今年度の全会員アンケート結果を掲載しました。
https://www.osakadaikyo.or.jp/info/16932
① 報告書本紙(56ページ)
②(概要)品質評価基準
③(別冊)代理店の意見(69ページ)
の3部に分かれています。
大阪代協では下記の対応により皆様の声を業界に届けています
◆10/01 全会員にメールにて結果報告
◆10/04 日本代協経由 損保社7社(本店)へメールにて結果共有
◆10/10 近畿財務局 保険監督室へ説明報告
◆10/15 日本代協経由 金融庁 保険課へ説明報告
◆10/15 各損保社 在阪支店長へ冊子を発送
◆10/21・28 11/4 新日本保険新聞にて記事掲載
◆10/30 保険毎日新聞にて記事掲載
アンケート実施の趣旨
6月に公表された有識者会議の報告書では、大規模以外の代理店の指導にも活用できる評価基準の策定が提言されています。さらに、それらは代理店手数料ポイント制度と連動させ、保険代理店自身にその業務品質の向上に向けたインセンティブが働き、かつお客様からも、保険代理店の業務品質が確認できる仕組みが望ましいとコメントされています。今年度のアンケートでは、お客様を向いた業務品質基準と代理店手数料ポイント制度を如何に融合させるべきか、という点にフォーカスを当てて実施をいたしました。その他にも、複数保険会社との取引(乗合)、比較推奨販売、保険会社の引受・支払、特定契約規制、出向者等の考え方も確認しています。
保険業界のあり方が、まさに根本から作り変えられようしているこのタイミングで、お客様に接する現場の損保代理店の声や思いを発信し、検討材料を提供することは、大阪代協として極めて重要な取組みであると考えています。
アンケートを集約し5つの提言を行いました
① 品質重視の手数料体系
② チャネル共通の品質基準
③ 業務品質の判断基準
④ 代理店としての品質評価
⑤ 比較推奨販売の選択権
※詳細はHPをご参照下さい
4.新春オープンセミナー
HP:https://www.osakadaikyo.or.jp/info/17717
日時:1月24日(金)15~17時
場所:大阪代協会議室またはウェビナー
内容:金融審議会WG・第三者検討会を踏まえた今後の代理店の在り方
未加入代理店、保険会社社員の皆様も是非参加して下さい
5.提携事業のツボ
HP:https://www.osakadaikyo.or.jp/info/17535
日時:12月17日(火)15~17時
場所:大阪代協会議室またはウェビナー
内容:サイバーセキュリティお助け隊サービス活用セミナー
サイバーリスク保険との関係もご説明します
6.支部会
1.組織委員会:仲間づくり 目標4名に対して6名目標達成しました!!
2.コンサルティングコース:目標10名 12/1スタートです。
3.教育委員会の提言:大分のベンチマーク代理店講演会(サイバー特化代理店)
2025年度に支部合同で開催(6~7月)を企画します。
4.12月以降の支部会予定
・12月全会員アンケート解説
・1月日本生命による勉強会
・2月総会は、関西万博協会による講演
を企画しています。是非ともご参加下さい。
以上、11月の大阪代協LIVEステーションならびに支部例会活動報告でした。
その後懇親会も行いました。次回は皆様のご参加お待ちしております。
(記事:中央支部 前田記者)