一般社団法人大阪代協

事業活性化委員会の活動報告

TAU工場見学会開催

2019.11.14

 11月7日(木)事業活性化委員会が主催し、提携事業先である㈱TAUの大阪ヤード(泉大津市)にて廃車後の車両を使用した、自動車事故の実証実験を見学体験しました。
 最初は、巻き込み事故の再現です。ここでは障害物にわざと車の側面を擦らせて、傷の付き方をみるものでした。参加者の中から1名実際に運転してもらい行いました。後部座席に同乗していた方からは「さほど衝撃がない」という感想があり、それはドア自体がへこむことにより衝撃を吸収してる、とのことでした。
  2つ目に、自転車を置いて速度10キロほどで車が衝突する事故を再現しました。ここでははねられた自転車の動きや、その際にできる自動車側、自転車側の損傷様子を見させていただきました。
 3つ目に、2台の車を使い、停止車両への衝突を再現しました。 まず最初にクリープ現象でのスピードで行い、これは㈱TAUの方が運転して、助手席と後部座席に参加者が乗り体験しました。 これを体験していただくと、皆様がご契約者様から事故報告を受けた際に、「ちょっと当たっただけ」という言葉をお聞きになることがあると思いますが、その「ちょっと」は、思ってる以上に被害が大きいと理解できると思います。
 次に、これは危険なので同乗はできませんが、時速20キロでの追突を再現しました。 ぶつけられる方の車のホイールにテープで印をつけて、どれくらい動くのかというものを見せていただきました。これはかなりの衝撃と接触時のタイヤのすれる音が印象的で、何度か行ったこともありますが、ぶつけた方の車のエンジンがかからなくなったり、一方のトランク部分は、バールを使わないと開かなくなったりという状況になりました。そのトランクを無理やり開け中の状態がどうなっているのかを見させていただき、その損傷具合やお互いの車にできた傷を元に、アジャスターがどう判断するのかというポイントも教えていただきました。
 最後に車を潰すというものを体験させていただきました。これは、ご用意いただいたバットや鉄パイプやドライバーなどを使い、盗難いたずらの検証をするというものを目的としました。窓ガラスは意外に強く、一点に衝撃を加えないと割れません。つまり、バットや鉄パイプではよほどでないと割れません。しかし市販されている水没時などに使用する脱出用ハンマーを使うと、ほとんど力を入れず窓が粉砕することを体験できました。
  他に車のボディに傷をつけるにはどれくらい力が必要なのかなど、参加者各々が色々な方法で体験していただきました。
  参加した皆様からは「普段は体験できない自動車事故の実態を体感することができて、とても良い体験ができた」と大変好評でした。
 今回ご協力いただいた㈱TAUは、事故車の買取業務において、大阪代協と提携していただいております。 お客様の事故車をご紹介いただければ、お客様には、わずかでも利益を還元することができます。お客様に提供できる、一つの選択肢として会員の皆様に周知していただきたく、今回のような研修を行いました。 提携事業に関しましては、ホームページにてご案内しておりますので、一度見ていただければと思います。
                             (記事:事業活性化委員 中村 亮一)

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