一般社団法人大阪代協

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3月10日、日本代協全国会長懇談会開催に併せて、金融庁・三浦保険課長と全国47代協会長との意見交換会が開催されました。今回が3回目で、リアルでの開催は初めてです。

三浦課長ご挨拶

ご自身の保険に関わる体験(入庁と同時に生保営職のアテンドを受け、2年前に大病を患い保険のお世話になる)をざっくばらんに話され、保険のありがたみ、家族の安心について十分に理解をしていると述べられました。
「保険という制度は不可欠なインフラである」ここに保険行政の原点があります。インフラとしての適正性を確保するためには「顧客本位の業務運営」が重要です。真にお客様のためを考えた販売を実現させ、「あなたから保険に入って良かった」と言われるように、お客様の感謝を基点とした好循環を作り上げていただきたい、と述べられました。
また、金融庁・財務局による保険代理店ヒアリングにも触れられ、次のように語られました。
昨年度も90店ほどの保険代理店ヒアリングを実施しました。金融庁として確認したかったことは下記のとおりです。

①障がい者対応
②公的保険を踏まえた保険販売のベストプラクティス収集
③サイバーセキュリティ対策
④外貨建一時払保険の取扱状況
⑤損害保険会社の代理店への対応状況について
⑥保険会社と代理店の課題については、下記の点を確認している。
 ・手数料ポイント問題
 ・代理店統廃合問題

ヒアリング結果は、モニタリングレポートや、業界団体との意見交換会の中でフィードバックを行っているとのことでした。

質疑応答

各代協からは下記の事前質問文書が提出されていました。

・保険会社と代理店の課題関連 13
・FD・経営の高度化での工夫  4
・保険会社と連携した取組    4
・金融庁への意見・要望    10
(※詳細は議事録の掲載をお待ちください)

個々の事前文書に対応するため、会場での口頭での質疑応答は行われない予定でしたが、①の事前質問に対する三浦課長のご対応が思いのほか早く済んだので、会場の発言を受け入れる時間ができました。

新谷会長が挙手の上発言

まず、福岡県代協の沖田副会長(占部会長の代理参加)が挙手し発言、続いて我らが新谷会長が手を挙げ、発言しました。
新谷会長の発言の趣旨は、「代手制度に関して、顧客本位の業務運営の観点から、保険会社と代理店とのオープンな論議の場」を作って欲しい、代手ポイント制度の品質項目は、FD(顧客本位の業務運営)の観点と大きく異なっていて、代理店としてやりにくさを感じている、というもの。
2時間の意見交換会の中で、会場内にもっとも緊張感が走った場面でした。

新谷会長の発言に対する三浦課長の反応は、具体的なFD上の課題を聞き返した上で、ひとつの会社の問題に金融庁が首を突っ込むわけにはいかないが、全体的に代手ポイント制度の在り方がFDの進展を阻害している事実があれば、対応も考えないと・・・というようなニュアンスに受け止められました。

マーケットデザイン

三浦課長のマーケットデザインに関する発言としては、

「10年後も、同じチャネル、同じマーケットで仕事をしているとは思えない。どのようなマーケットでどのような担い手が仕事をしているのかは、皆で考えて行く問題だ。金融庁がこうすべき、とリードすることはありません。」とのことでした。

三浦課長、他2名の金融庁職員の方々は、18:15からの懇親会にも参加されました。

(記事:事務局 吹原局長)

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